アート好きな方へ!上海おすすめ美術館ランキング10

上海ではアートシーンが非常に注目を浴びています。

2012年に上海当代芸術博物館がオープンして以来、美術館のオープンラッシュが続いており、特に現代美術の方面で発展し続けています。

上海でアートを楽しみたい方のために、アート鑑賞ができるお勧めスポットを、私個人の独断によるランキング形式でご紹介します。

1位 浦東美術館

2021年7月にオープンした比較的新しい大型美術館で、国有企業である陆家嘴グループが運営しています。
常に豪華な展示が複数見られ、立地も観光に人気の浦東エリアの中心部にあるため、いつもたくさんの人々が訪れている人気のある美術館です。

4つ前後の展覧会を常時開催しており、100元のチケットを一枚購入すれば全ての展示を観覧することができます。

2023年1月に私が行った際は、以下の4つの展示を見ることができました。
・イギリスのテート・ギャラリーより、現代美術の展示
・有名な中国人現代アーティスト徐冰の展示
・ナポリ考古学博物館と共同主催の、古代ローマの彫像、モザイク、壁画などの展示
・家具や室内小物など、イタリアの現代デザイン

古代ローマから現代デザインまで、幅広い展示が見られ、ひとつひとつの展覧会も十分満足できる量でした。

また、三階にある大ガラスと鏡の間「鏡丁」では、川を挟み外滩の美しい景色が見られ、自撮りスポットとしても人気を博しています。

外観
鏡丁

浦东美术馆(pǔdōng měishùguǎn)
住所:上海市浦东新区滨江大道2777号
交通:地下鉄2.14号線「陆家嘴」駅
営業日時:月曜〜日曜10:00~21:00 
常設展:なし
入場料:100元で、開催中のすべての展覧会に入場可能
チケット:アプリ「大众点评」やWe Chat公式ページから日付指定で購入し、QRコードで入場。

2位 西岸美術館(West Bund Museum)

中国とフランスの文化協力の一環として、フランスのポンピドゥー・センターと協力して5年間限定(2019〜2024年)で建てられた美術館です。

ポンピドゥー・センター所蔵のたくさんの作品を上海で見ることができます。
4ヶ月に一度程度、テーマ展(常設展)の入れ替えがあります。

外観
展示風景

西岸美术馆(xīàn měishùguǎn)
住所:上海市徐汇区龙腾大道2600号
交通:地下鉄11号線「云锦路」駅
営業日時:火曜〜日曜10:00~17:00 月曜休館
常設展:あり
入場料:展覧会による。30元から100元程度。
チケット:アプリ「大众点评」やWe Chat公式ページから日付指定で購入し、QRコードで入場。

3位 UCCA Edge(尤倫斯当代芸術中心)

ユーレンス現代芸術センター(UCCA)が2021年に設立した美術館です。
UCCAはベルギー人コレクターのユーレンス夫妻が北京で設立したもので、中国でも最先端の美術館・現代アート研究機関と言われています。

開催する展覧会はどれもレベルが高く、展覧会を開催するたびにインターネット上でも話題になっています。

また、建物も開館と同時に建設されたもののため、新しく綺麗です。
窓の作りや階段など、建物の細部も美しいので、ぜひ注目していただきたいです。

入口 2階からスタート
展示風景

UCCA Edge
住所:上海市静安区西藏北路88号盈凯文创广场2层
交通:地下鉄8.12号線「曲阜」駅
営業日時:火曜〜日曜10:00~19:00 月曜休館
常設展:なし
入場料:展覧会による。60元から140元程度。
チケット:アプリ「大众点评」やWe Chat公式ページから購入し、QRコードで入場。

4位 龍美術館(西岸館)

有名な中国人アートコレクターである劉益謙、王薇夫婦が設立した私設美術館です。
西岸館のほか、同じく上海の浦東館、さらに重慶館もあります。

建物はかつてセメント工場だったものを改装して作られており、漏斗状の装置などにその名残を見ることができます。

現代アートが多めですが、中国の伝統美術の展示なども開催しています。
常時3〜6つ程度の展覧会を同時に開催しており、開催中の全ての展覧会を観覧できるチケットを販売しています。

漏斗状の構造物
美術館内部

龙美术馆(西岸馆)
住所:上海市徐汇区龙腾大道3398号
交通:地下鉄7.12号線「龙华中路」駅
営業日時:火曜〜日曜10:00~18:00(金曜日のみ20:00まで)月曜休館 
常設展:なし
入場料:280元。
チケット:アプリ「西岸生活」から購入し、カウンターで紙のチケットに交換。

5位 M50创意园

現代アーティストのギャラリーやアトリエがずらりと並ぶギャラリー街です。
ギャラリー以外にも、雑貨屋、食器屋、アクセサリー屋、カフェなどもあり、アート好きの方なら半日程度は楽しく過ごせると思います。

ギャラリーのほとんどは無料で解放されており、無人状態になっていることも多く、気軽に入ることができます。
気に入った作品があれば、その場で購入することも可能です。

素晴らしいストリートアートも多い
ビルの中や2階以上にもたくさんのギャラリーがあります

M50创意园
住所:上海市普陀区莫干山路50号
交通:地下鉄13号線「江宁路」駅
営業日時:いつでもOK 
入場料:なし。ギャラリーによっては入口で請求されます。
チケット:なし

6位 東一美術館

1916年に外灘で最初に建てられたと知られる建物の、1〜3階が美術館になっています。
現代アートが盛んな上海ですが、この美術館はルネサンス以降の西洋美術が得意です。

最近では
・ボッティチェリとルネサンス
・ウフィツィ美術館の自画像
・ナショナルギャラリー 現代芸術100年

といった展覧会がありました。
西洋美術が見られる機会は上海ではそうたくさんありませんので、貴重な美術館です。

外観
展示風景

东一美术馆(dōngyī měishùguǎn)
住所:上海市黄浦区中山东一路1号
交通:地下鉄10.14号線「豫园」駅
営業日時:月曜〜日曜10:00~18:00
常設展:なし
入場料:展覧会による。150〜220元程度。
チケット:大众点评やWe Chat公式ページから購入可能。当日カウンターでも購入可。

7位 宝龍美術館

2017年にオープンした、中国の不動産会社「宝龙PowerLong」の美術館です。
近くには、都心エリアから一番近い水郷古鎮として人気の「七宝老街」もありますが、美術館周辺はおしゃれなショッピングモールもあり、栄えています。

大型の美術館で10の展示室を有しており、常設展以外に、1〜3つ程度の企画展を常時開催しています。

日本人現代アーティストの草間彌生、村上隆、奈良美智等のアートも所蔵しており、また日本人アーティストの企画展をすることも多いです。

常設展時室は真っ白な螺旋型の作りになっており、非常に美しく、一見の価値ありだと思います。

外観
常設展時風景

宝龙美术馆(bǎolóng měishùguǎn)
住所:上海市闵行区祖七宝镇漕宝路3055号
交通:地下鉄9号線「七宝」駅
営業日時:火曜〜日曜10:00~18:00 月曜休館
常設展:あり
入場料:展覧会による。常設展は50元。
チケット:当日地下一階のカウンターで購入。

8位 遇見博物館(上海静安館)

赤レンガの廃工場をリノベーションして作られた私立博物館です。
博物館という名前ですが、中国では博物館と美術館の境目が薄く、博物館よりも美術館よりの展覧会を開くことが多いです。

上海中心部からは少し離れており、周辺に観光するところやレストランがほとんどないところがネックですが、2022年には印象派展、ピカソ展、ミュシャ展を開催するなど、美術ファンに人気のある展覧会を多く開催することで、上海の私立美術館の中では首位クラスの入場者数を獲得しています。

展示内容も素晴らしいですが、展覧会の内装がいつも華やかで写真映りが良いので、大众点评や小红书などの写真投稿アプリでも人気があります。

外観
ミュシャ展 展示風景

遇见博物馆(上海静安馆)(yùjiàn bówùguǎn (sh̀anghǎi jìngān guǎn)
住所:上海市静安区汶水路210号静安新业坊3号楼
交通:地下鉄1号線「汶水路」駅
営業日時:火曜〜日曜10:00~18:00 月曜休館
常設展:なし
入場料:展覧会による。60元から100元程度。
チケット:アプリ「大众点评」やWe Chat公式ページから日付指定で購入し、当日カウンターで紙のチケットに交換。

9位 上海当代芸術博物館

中国本土で初めての、現代美術に特化した国営美術館としてオープンした美術館です。
上海で現代アートが盛んになった、最初の火付け役とも言える美術館です。

以前は発電所だったところを、上海万博の際に「城市未来館」として使用し、その2年後にこの博物館としてオープンしました。

もともとは発電所だったため、今も各所に発電所の名残が残っており、建物を見学するだけでもとても興味深いです。

外観
7階から窓の外

上海当代艺术博物馆(sh̀anghǎi dāngdài yìshù bówùguǎn)
住所:上海市黄浦区苗江路678号
交通:地下鉄4.8号線「西藏南路」駅
営業日時:火曜〜日曜11:00~19:00 月曜休館
常設展:なし
入場料:無料
チケット:無料のため不要。ただしWe Chat公式ページから入場予約必須。予約時のQRコードを見せて入場。

10位 中華芸術宮

建物は2010年の上海万博の際に「中国館」として建てられたもので、万博期間中は大変な人気を博し1,700万人近い入場者がありました。
その建物に、人民広場にあった「上海美術館」が2012年に移転してできたのが、現在の「中華芸術宮」です。

近現代の中国美術を鑑賞することができますが、ここの目玉はなんと言っても「多媒体版清明上河図」です。
「清明上河図」とは北宋の都・開封を描いた絵巻物で、中国史上屈指の名画の一つと呼ばれるものです。
その絵巻物を長さ128mの大きなスクリーンに映しだし、動きや音声を付けています。
春の都がたくさんの人で賑わっている様子が生き生きと描き出されており、とても見応えがあります。

外観
多媒体版清明上河図

中华艺术宫(zhōnghuá yìshùgōng)
住所:上海市浦东新区山南路205号
交通:地下鉄8号線「艺术宫」駅
営業日時: 火曜〜日曜10:00~18:00 月曜休館
常設展:あり
入場料:無料、「多媒体版清明上河図」のみ大人20元、子供10元
チケット:無料のためチケット不要。ただしWe Chatミニプログラム「文旅一码游」より日付指定で入場予約が必須。

終わりに

個人的に美術館めぐりが好きなので、上海で行った中で特に良かった美術館をランキング形式にしてみました。

上海には非常にたくさんの美術館があり、特に現代アートの展覧会が非常に多いです。
あまりにも多いので、印象に残らなかったり、残念に思った展覧会もありました。

ここに挙げた美術館であれば、あまりがっかりさせられるようなこともないだろうと思っていますので、是非ご参考いただければ幸いです。

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