中国・上海の物価 日本より高い?低い?

上海の物価は、日本と比べて高いでしょうか?低いでしょうか?
これから上海に旅行・転勤等で来られる方には、物価は気になる問題ですよね。

現時点での上海の物価について、東京の物価と比較しながらご紹介します。

通貨

中国の通貨単位は人民元(RMB)で、元(日本語:げん、中国語:ユエン)と呼ばれています。

レートはこの記事を書いている時点(2022年10月21日)では1元=20.70円です。
また、最近の円安の煽りを受けており、ちょうど一年前は1元=17.77円でした。

数値で比較

まずは分かりやすく、発表されている数字で比較してみます。

消費者物価指数

世界各地のさまざまな生活に関する数値のデータベースサイト、NUMBEOの2022年消費者物価指数ランキングによると、東京は35位、上海は321位で、東京の方が高くなっています

ご参考までに、上海は中国の中では1位で、2位は深圳344位、3位は北京354位でした。

RankCityCost of Living IndexRent IndexCost of Living Plus Rent IndexGroceries IndexRestaurant Price IndexLocal Purchasing Power Index
35Tokyo, Japan85.6142.7165.5094.9452.2688.58
321Shanghai, China53.9044.4749.4857.0642.5553.00

世界生計費調査

世界的な組織・人事コンサルファームのマーサーが発表している「2022年世界生計費調査」(https://www.mercer.co.jp/newsroom/cost-of-living.html)という、世界各都市の200品目以上の価格を調査し比較したランキングがあります。

そのランキングでは、東京が9位、上海が12位です。

ほとんど同じですが、こちらも東京が少し上です。

ものの値段で比較

よく購入するものの値段を比較してみたいと思います。
分かりやすくする為、1元=20円として計算します。
購入店やブランドによって等値段は変わりますので、誤差についてはご容赦ください。

食材



日本上海
水500ml100~140国産:40~100
参考:ボルヴィック120・エビアン170
米10kg3,000~5,000国産:1,100~1,400
日本産:5,600
玉ねぎ600g200~300320
豚ひき肉300g385300~400
鮭切り身2切れ340700~1400
卵10個200~300400~600
ビール350ml200~250青島:100 麒麟:140
売上一位のカップ麺カップヌードル:168傅:98
(単位:円)

それぞれ高いものと安いものがあり、全体的にはあまり変わらないようです。

体感としては、一般的に売られている中国産製品を買えば日本より安く済みますが、農薬・化学肥料不使用の有機野菜を選択したり、日本・その他外国製のものを選択すると、日本にいた頃よりも少し高くなるように感じます。

日本製のものは、日本で買う場合の2〜3倍の値段になりますが、ビールだけはなぜか日本のブランドのものでも、日本で買うより安いです。

外食費


日本 上海
すき家(牛丼並)400350
CoCo壱(カツカレー)864800
マクドナルド(ビッグマック)540410
ケンタッキー(チキン1ピース)260260
スタバ(ラテ・グランデ)500660
(単位:円)

こちらも食材の場合と同じく、全体としては同じくらいのようです。

上海の外食費の体感としては、ローカルフード(麺・チャーハンなど)なら400〜500円程度でランチができるのに対し、ちょっと贅沢な中華料理店や、イタリアン・日本食等外国のレストランに行くと日本より高くなる印象です。

コーヒーショップは1杯600円〜800円程度のお店が多く、少し高いと感じています。

交通費


日本上海
地下鉄 1駅16860
タクシー 初乗り410 (1,052mまで)280 (3kmまで)
(単位:円)

交通費は上海の方が安いです。

実際暮らしていて、とても安いと感じています。
料金が安いのとアプリで簡単にタクシーが呼べることもあり、タクシーをよく使います。

家賃

世界の都市の物価を調査しているサイトExpatistanを参考に比較します。

<45㎡の平均家賃(ノーマルエリア)>
・上海 113,380円(5,669元)
・東京 96,495円

<45㎡の平均家賃(高級エリア)>
・上海 175,560円(8,778元)
・東京 169,771円

家賃は上海の方が高いです。

特に、日本人がよく住んでいる「黄浦(Hoangpu)」「長寧(Changning)」「静安(jingan)」「徐汇(Xuhui)」等は、家賃が高いエリアになります。

終わりに

上海と日本の物価を比較してみて、家賃以外はほとんど同じくらいか、ほんの少し上海の方が安いということが分かりました。
家賃だけは上海の方が高いようです。

ただし、少し贅沢なものを選択すると日本より高くなります。
出費を下げたい場合は早めに上海人に同化し、ローカルな製品を使用すれば、日本にいる場合よりも少ない金額で生活することができそうです。

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