中国引越 船便・航空便・手荷物の仕分け

海外への引越の際、国内の引越と大きく違うのは、荷物の仕分けが煩雑な点です。

国内の引越の場合は、結局全ての荷物を持っていけば良いので段ボール箱に全部詰めて仕舞えばなんとかなりますが、海外への引越の場合は、船便、航空便それぞれに預けられないものがあり、また持っていけない大きな家具があったりします。

持っていくか行かないか、持っていくならどのように持っていくのか、荷物ひとつずつに対し行き先を決定しなければいけません。

ここでは荷物仕分けのポイントをご紹介します。

持っていく・処分する・保管する

荷物の行き先について、大きく分けると以下の3つになります。

  • 持っていく
    1. 船便
    2. 航空便
    3. 手荷物
  • 保管する
    1. トランクルームを借りる
    2. 実家に置かせてもらう
  • 処分する
    1. 捨てる
    2. メルカリ等で売却
    3. 知人に譲る

持っていく

渡航後も使用するもの。
使用頻度は低いが手元に置いておきたい大切なもの。

持っていくと決めたら、さらに船便・航空便・手荷物のどれで持っていくかを決めなければいけません。
持っていくものの仕分け方法はこちら

持っていくものの例)
・洋服 …普段使うもの
・食器 …引越で割れる可能性も大いにあり、全て持っていくかは要検討

保管する

持っていかないが、帰国後も使用する予定のもの。

保管できる場所がなければ、トランクルームを借ります。

我々が利用した引越業者(日通)のトランクルームの場合、一度入れたら本帰国時まで荷物を出すことはできないようです。
一時帰国時に使う可能性のあるものは実家に置かせてもらっています。

保管するものの例)
・家具 …海外では家具家電が備え付けの賃貸住宅も多い
・家電 …備え付けの場合もある、変圧器がないと使用不可の場合も

処分する

持っていかないが、帰国後には使えそうにないもの。

処分するものの例)
・車 …駐車場がなく、数年間の保管が難しい場合
・家電 …数年後の使用が難しそうな場合

持っていくものを仕分ける 船便・航空便・手荷物

持っていくものについては、さらに船便・航空便・手荷物のどれで持っていくか、仕分けするする必要があります。

船便・航空便については以下の違いがあります。

<船便・航空便の違い>

  • 到着までの時間
    • 船便 …入国してから2週間後
    • 航空便 …入国してから2〜3ヶ月後

  • 家電・食器などの壊れやすいものは船便がおすすめ

1.送れないものを確認

各国共通で送れないもの

各国共通で送れないものを確認します。
日通さんの危険物一覧が見やすかったので、お借りしました。

日本通運 日本から海外へ送る荷物について

地域独自の送れないもの

渡航先独自に定められた、持ち込めないものや数が制限されるものもあります。
中国の場合は、以下通りです。

中国 船便・航空便共通で送れないもの

最強の難敵は、ここに食料品載っていることです。
ほとんどの食料品は船便・航空便では送れず、手荷物として持っていくことになります。

・印刷物・映像媒体(フィルム・写真・ビデオなど)
中国の政治・経済・文化・道徳に害のある、あるいは興味本位に扱ったもの

・地図や地図付き書籍、地球儀

・通信機器
BSチューナー・アンテナ・テレビ等

・携帯電話・トランシーバー

・人民元 全て

・食料品
以下の品目のみ輸入可能。
緑茶・紅茶・中国茶・コーヒー・味噌・酢・醤油・調味料・香辛料・砂糖・塩・ソース・ケチャップ・食用油・味醂・料理酒・健康食品(タブレット等)・酒(1,400ml×4本まで)
※動物性食品は粉末・液体・ジェル状のもので、固形が残らないもののみ可。
※調味料及び香辛料は原型が残っているものは不可。粉末等なら可。

・医薬品 全て

中国 船便・航空便共通で量が制限されるもの

私の場合は本をたくさん持っていましたが、50冊以内という決まりのため、ほとんどをトランクルームに置いていくことになりました。

・動物・植物
観葉植物・種・苗・生きた動物等

・煙草と葉巻
煙草400本、葉巻100本、またはタバコと葉巻の合計で500gまで

・ゴルフセット
1セット(14本)まで可

・家電
同一品目、一人2点まで

・カメラとレンズ、周辺機器
一人各2点まで(本体2点・レンズ2点・周辺機器2点)

・パソコン
デスクトップは1台まで、ノートは2台まで

・楽器
同一品目、一人1点まで(ギターのみ2点)

・腕時計
3点まで

・バッグ
5,000元以上のバッグは4点まで

・酒
1,400ml×4本まで

・書籍
50冊以内、全集などシリーズものは10セット以内

・CD・DVDなど記録メディア
100枚以内、BOX入りなどセット物は10セット以内

2. 船便・航空便・手荷物、どれで持っていくか

上記の各国共通で送れないもの、地域独自の送れないものをベースに、船便・航空便・手荷物のどちらで送るかを考えます。

船便・航空便どちらでも送れないもの(医薬品・スプレー缶・携帯電話・人民元など)は手荷物にします。

日通さんの場合は「航空便」「船便」「保管」「その他」と書かれたシールをくれたので、それを家中のものにペタペタ貼るだけでした。
簡単だったので、シールでの仕分けはおすすめです。

  • 入国時には、船便が到着するまでの2週間程度を手荷物のみで過ごすことになります。
    手荷物には、毎日使っているものを多めに詰め込みましょう。
  • 船便は到着に時間がかかります。
    洋服など、季節の変化に注意が必要です。
    また2〜3ヶ月は思ったよりも長い期間です。できるだけ航空便に寄せた方が良いです。
要注意のもの

仕分けに関し、早めに確認したほうが良いものをまとめてみました。

食料品/医薬品

食料品のほとんど、医薬品全ては船便・航空便は不可なので、手荷物で持っていくことになります。
買いだめしたい気持ちもわかりますが、買い込み過ぎてしまうと持っていけなくなります。

・ヘア・スキンケア用品/洗剤

航空便は不可です。船便は到着が遅くなります。
少なくとも3ヶ月程度を過ごせる量を手荷物にする必要があります。

日本の製品にこだわりがない場合は、隔離期間中までの分を手荷物で持っていき、現地で購入も可能です。

・ゴルフセット/書籍

ゴルフは14本まで、書籍(雑誌含む)は50冊までとなっています。
たくさんお持ちの方はトランクルームに入れるか、お早めに処分を進めた方が良いと思います。

終わりに

荷物の仕分けに関し、個人的に反省する点が多かったので、ご覧の皆様には是非ご参考いただければ幸いです。

また、持っていけないものの一覧は、私が引っ越しした際(2022年8月)のものを記載しました。
特に中国は変化の早い国でもありますので、引越業者等に、最新の情報を確認してください。

失敗すると3ヶ月も不便な暮らしをすることになりますので、大変な作業ですが、ぜひ慎重に頑張っていただければと思います。

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