中国ではグレートファイアウォールが導入されており、日本で見られるサイトが中国では見られなかったりするのですが、アプリについても同様です。
日本で便利に使っていたアプリが中国では役に立たなくなることがあります。
その代わり、中国国内で使われている非常に便利なアプリが数多くあります。
ただ、中国のアプリは電話番号や中国の銀行口座を結びつけないと使用できないものも多いです。
電話番号は契約できればすぐに取得できますが、銀行口座は居留許可がないと開設できず、1.2ヶ月程度は開設までに時間がかかってしまいます。
これから中国に行かれる方のため、中国の銀行口座がなくても使える、中国入国時にDL必須のアプリをご紹介します。
支付宝(アリペイ)
中国で一番よく使われているQRコード決済アプリ。
中国の銀行口座が開設できていなくても、ミニプログラム「ツアーパス」を使用し日本のクレジットカードからチャージして支払いに使用することができます。
居留許可待ちの間に使用できる決済アプリがアリペイのツアーパスのみなので、初めて中国に入国する場合、しばらくの間決済はこのツアーパスになると思います。
まず最初にインストールしないといけないアプリです。
※現在ツアーパスのサービスは終了しており、2023年4月22日から「ツアーカード」という似たような内容のサービスが開始されるようです。
中国版のLINE。ですが、LINEよりもたくさんの機能があります。
メッセージのやり取り
LINEと同じようにメッセージやスタンプを送ったり、グループチャットをしたり、ビデオ通話をしたりできます。
ミニプログラム
他のアプリをダウンロードすることなく、よりたくさんの機能を使える「ミニプログラム」。
空港で個人情報を登録するのに、QRコードを読み取らされWeChatのミニプログラムを使った記憶があります。
空港でのネット環境が不安ですので、出発前に予めダウンロードしておいた方が良いでしょう。
また様々なお店の会員カードやレストランでの注文の際にも頻繁に使います。
レストランでテーブルについた際、テーブルにQRコードが貼ってあれば
We Chatかアリペイで読み込みます。
お店のミニプログラムが表示されメニューが見れますので、そこから注文する仕組みです。
WeChatPay
We Chat Payはアリペイに次いで、2番目によく使われている決済アプリです。
このWe Chatアプリ内の機能として使えます。
ですが、中国の銀行の口座を作ることができていない時点ではWe Chat Payは使えません。
高德地图
地図アプリ。
グーグルマップは使えず、VPN経由で開いてみてもほとんど情報が載っていませんので、中国内で使用されている地図アプリを使いましょう。
使い方はほぼGoogleマップと同じで、現在地と行き先を登録すれば、電車・徒歩・タクシーなどでの経路が表示されます。
タクシーを呼ぶこともできます。
タクシーを呼ぶ際は、車の種類を選ぶこともできます。
普通の車、ちょっと良い車、豪華な車、大型の車など。
支払いはアリペイで前払いします。
なお、タクシーを呼ぶのに、多くの中国人は滴滴(DiDi)というアプリを使っていますが、現在はダウンロードができない状態です。
上海交通卡
地下鉄やバスの料金を支払うのに使うアプリ。
Suicaと同じような使い方です。
アプリにお金をチャージしApple Payに登録すれば、タッチで改札を通ることができます。
なお、地下鉄の改札を入るときには、持ち物検査があります。
- バッグを開けて中身をスタッフに確認してもらう。
大きな荷物なら、ベルトコンベア状の機械に通す。 - スマホで改札にタッチして、改札が開いたら通過。
という流れです。
饿了么
スーパーやレストランから宅配してくれる、ウーバーイーツのようなアプリです。
コーヒー1杯でも、早ければ注文から30分かからない位で来てくれます。
お店の種類もとっても多いです。
ほとんどのお店が宅配に対応してるように思います。
これがあれば、全くお買い物に行くことなく生活ができちゃいます。
同じようなアプリで「美团外卖」も人気ですが、中国の銀行口座の登録が必要のため使えていません。
なお到着した時にドライバーさんから電話がかかってくるのが中国初心者には辛いポイント。
訛ってるのかな?本当に全然分からない時もあります…
有道翻译官
一番頼りにしている翻訳アプリ。
文字を入力するだけでなく、写真を撮ったり、スマホに向かって話したことを翻訳することもできます。
翻訳アプリもいろいろありますが、これは写真機能が非常に便利なので、おすすめです。
百度
ご存知の方も多いと思いますが、中国の検索エンジンです。
グーグルやYahooは使えないので、中国の検索エンジンは専らこれです。
もちろん検索にも便利ですが、私はニュースを見る目的でも使っています。
こちらに来てすぐの頃、ニュースを全く見ていなかったので、ある日突然今日台風が来ると知り驚きました。
こちらでは、あまり知り合いもいないため、テレビを見るとか、ネットで探すとか、意識しないとニュースに触れられません。
中国語が分からなければ、気になる記事をスクショすれば、iPhoneの「写真」アプリの機能で翻訳できます。
中日・日中辞典
これは日本のアプリだけど、こちらに来てから多用しているのでご紹介します。
中国に来ることが決まった際、電子辞書を買おうかなと迷ったのですが、結局アプリにして大正解でした。
わざわざ持ち運ぶ必要もないし、内容は全く問題ないです。
中国語はピンインで検索するか、画面上に手書きして検索することもできます。
単語は全て発音を音声で流すこともできます。
終わりに
渡航前、予め、中国にいる知り合いにおすすめいただいたアプリをダウンロードしてから出国しましたが、中国の銀行口座が作れていないため、使えないアプリも半分ほどありました。
使えない理由が分からずオロオロするようなこともありましたので、ぜひこれから中国へ向けて出国する皆様に活用いただきたく記事にしました。
どなたかのお役に立てれば幸いです。