上海で最高におすすめの博物館・美術館5選と予約方法

上海にはたくさんの博物館・美術館があります。

その中でも特に、駐在などでお住まいの方も旅行で来られる方も、どなたでもここに行っておけば絶対に間違いないと思う最高におすすめの博物館3つ、美術館2つをご紹介します。

観覧時の注意事項・写真OK!

上海の博物館・美術館では、日本と違い、基本的にはほとんどの作品が撮影OKになっています。
作品と自分を入れて自撮りする人などもおり最初はびっくりするかもしれませんが、せっかくですので私たちも写真を撮って楽しみましょう。
三脚を用いたり、商業用の撮影をすることは禁止されているのでご注意ください。

そのほか、作品に触れてはいけないとか、飲食禁止といったルールは日本と同じです。
たとえ気が付かずにちょっとしたルールを破ってしまっても、スタッフから口頭で注意を受けるだけです。
突然めちゃめちゃに叱られるようなことはありませんので、気軽な気持ちで楽しんでいただければと思います。

予約方法

上海ではスマホ決済が大変発達しており、チケットの購入についても、事前にスマホで購入しQRコードをスキャンして入場する、という施設がほとんどです。

口コミアプリの「大众点评」や地図アプリなどから購入できるものもありますが、大体どこの施設でもWe Chatの公式ページを持っており、そこから予約ができますので、その方法をお教えします。

例として、上海博物館の常設展(無料)に初めて行く場合の入場予約をしてみます。

  1. We Chatトップ画面の一番上の検索バーで、施設名で検索
    希望の施設が見つかれば選択
     
  2. 「服务(サービス)」のタブをタップ
  3. 「参观预约(参観予約)」を選択
  4. 「常设展预约(常設展予約)」を選択
    (下の「英国国家美术馆珍藏展」は期間限定の企画展。別途チケットの購入が必要。)
  5. 行きたい日にちを選び、「确认(確定)」
  6. 行きたい時間を選び、「添加参观者(参観者を追加)」をタップ
    「新增参观人员(参加者を新しく追加)」をタップ
     
  7. 個人情報を入力し、「确认(確定)」
    入力方法は下のメモを参考にしてください。
  8. 複数人の場合は続けて「新增参观人员」をタップし入力
    参加者全員の個人情報の登録が終われば、全員にチェックを入れ「确认(確定)」
  9. 連絡先(中国内の電話番号)を入力し、「预约门票(予約チケット)」
  10. QRコードが表示される
    時間内に施設へ行き、入口でQRコードをかざす
    上海博物館の場合は手荷物検査があるので、空港にあるようなベルトコンベアー状の検査機に手荷物を通し、入場する

日本ではチケットを買うのに個人情報が必要なことはほとんどないので躊躇ってしまいますが、 上海ではほとんどの施設において個人情報の入力は必須です。
パスポートの個人情報のページの写真や、顔写真を要求される場合もありますので、登録しましょう。

もし予約なしで施設に行ってしまっても、入場者数に空きがあれば、We Chat公式ページのQRコードをスキャンさせてくれ、その場で予約して入れる場合がほとんどです。

また、現在は中国に海外旅行に来る人がいないため、中国国内の電話番号が必要なこのオンライン予約の方法が旅行者の場合にはどうなるのかは不明です。
今後もし判明しましたら、改めてご紹介します。

博物館

上海博物館

北京の故宮博物館、南京の南京博物館と合わせて中国三大博物館にも数えらえる、中国を代表する博物館の一つです。1952年に設立され、収蔵品は102万点にものぼります。

古代〜近代までの中国の青銅器・陶器・書・絵画・彫像・貨幣・玉など、多様なコレクションを有していますが、特に有名なのは青銅器のコレクションです。
もし時間がなければ、一階にある古代青銅器のコレクションだけを見学しても良いでしょう。紀元前21世紀から紀元前3世紀までの、青銅製の酒器、鍋、楽器などを見ることができます。

また、入場料無料な点が非常にありがたいです。

外観
古代青銅館
少数民族のお面

上海博物馆(sh̀anghǎi bówùguǎn)
住所:上海市黄浦区人民大道201号
交通:地下鉄1.2.8号線「人民广场」駅
営業日時:火曜〜日曜9:00~17:00 月曜休館
入場料:常設展は無料、企画展はものにより100元程度
チケット:常設展だけなら無料なので購入不要。ただし事前にWe Chat公式ページから日時指定で入場予約し、QRコードをかざして入場。

震旦博物館

台湾系企業である震旦(英語名:Aurora)が経営する私立博物館です。
震旦のオフィスビルの1〜6階の一部が博物館になっています。
博物館部分は日本の建築家、安藤忠雄氏が企画・設計しており、宝石箱から着想を得て作られたとのことで、外観・内観ともとても美しく、建物だけでも一見の価値ありです。

コレクションは主に陶俑、青磁器、翡翠、仏像からなっており、個人コレクションとは思えないほどたくさんの素晴らしい展示品を見ることができます。

入口
二階ロビー
仏像

震旦博物馆(zhèndàn bówùguǎn)
住所:上海市浦东新区陆家嘴街道富城路99号震旦国际大楼1层
交通:地下鉄2.14号線「陆家嘴」駅
営業日時:火曜〜日曜10:00~17:00(金曜のみ10:00~21:00) 月曜休館
入場料:常設展は60元
チケット:大众点评やWe Chat公式ページから日付指定で購入し、QRコードを提示し入場。

上海自然博物館

1963年にオープンした歴史ある自然史博物館です。
2015年に、外滩エリアから現在の静安区に移転になりました。

見られるものは、たくさんの動物の剥製や、恐竜の模型、植物標本や鉱石などです。
中でも、動物や恐竜は展示方法が凝っており、今にも動き出しそうです。

大人だけで行っても十分楽しめますが、子供たちには特に大人気な場所になっています。
お子様連れの方には是非おすすめしたいです。

外観
動物の剥製や恐竜の模型
恐竜の骨

上海自然博物馆( shànghǎi zìrán bówùguǎn)
住所:上海市静安区石门二路街道北京西路510号
交通:地下鉄13号線「自然博物馆」駅
営業日時:火曜〜日曜9:00~17:00 月曜休館
入場料:大人30元、学生12元、身長130cm以下あるいは6歳以下の子供は無料
チケット:1週間前からWe Chat公式ページで購入可能。外国人は1階のカウンターでパスポートを提示し、紙のチケットに交換する必要あり。

美術館

浦東美術館

2021年7月にオープンした比較的新しい大型美術館で、国有企業である陆家嘴グループが運営しています。
常に豪華な展示が複数見られ、立地も観光に人気の浦東エリアの中心部にあるため、いつもたくさんの観光客・地元民が訪れている人気のある美術館です。

4つ前後の展覧会を常時開催しており、100元のチケットを一枚購入すれば全ての展示を観覧することができます。

2023年1月に私が行った際は、以下の4つの展示を見ることができました。
・イギリスのテート・ギャラリーより、現代美術の展示
・有名な中国人現代アーティスト徐冰の展示
・ナポリ考古学博物館と共同主催の、古代ローマの彫像、モザイク、壁画などの展示
・家具や室内小物など、イタリアの現代デザイン

古代ローマから現代デザインまで、幅広い展示が見られ、ひとつひとつの展覧会も十分満足できる量でした。

また、三階にある大ガラスと鏡の間「鏡丁」では、川を挟み外滩の美しい景色が見られ、自撮りスポットとしても人気を博しています。

外観
鏡丁
有名中国人アーティストの徐冰の展示

浦东美术馆(pǔdōng měishùguǎn)
住所:上海市浦东新区滨江大道2777号
交通:地下鉄2.14号線「陆家嘴」駅
営業日時:月曜〜日曜10:00~21:00 
入場料:100元で、開催中のすべての展覧会に入場可能
チケット:アプリ「大众点评」やWe Chat公式ページから日付指定で購入し、QRコードで入場。

西岸美術館(West Bund Museum)

中国とフランスの文化協力の一環として、フランスのポンピドゥー・センターの別館として5年間限定(2019〜2024年)で建てられた美術館です。

ポンピドゥー・センター所蔵のたくさんの素晴らしい作品を見ることができます。
さらに6ヶ月に一度程度テーマ展の入れ替えもあり、新しい作品を観覧することができます。

この美術館があるのは「西岸(ウエストバンド)」と呼ばれるエリアで、元々は工業地帯でした。
2010年頃以降、「西岸芸術中心」「余徳耀美術館」「上海油罐芸術中心」「龍美術館」など、挙げればキリがないほどたくさんの美術館が建てられ、今では上海屈指の現代アートのスポットになっています。

川沿いで景色もよく、散歩にもうってつけのエリアですので、アートに興味のある方は、他の美術館と合わせてぶらぶらしても楽しめると思います。

外観
展示風景
ピカソ、ブラックなどの展示

西岸美术馆(xī’ān měishùguǎn)
住所:上海市徐汇区龙腾大道2555号
交通:地下鉄11号線「云锦路」駅
営業日時:火曜〜日曜9:00~17:00 月曜休館
入場料:展覧会による。30元から100元程度。
チケット:アプリ「大众点评」やWe Chat公式ページから日付指定で購入し、QRコードで入場。

終わりに

今回は筆者が実際に巡ってみて、ここは特にイチオシだと思うものを並べてみました。
興味がある人、ない人共に楽しめる、とても良い博物館・美術館だと思います。

よかったら、ぜひ行って見てくださいね。

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